日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『勇気をもらった言葉』川村カオリさんの場合

ラビンドラナート・タゴール『果物採集』より 
石川拓治訳をもう10年も前に読んだことを思い出した。


そのきっかけは、当時ミュージシャン、女優、モデル、DJ、デザイナーなど多方面で活躍しながら、乳がんの再発・転移により2009年に38歳という若さでこの世を去った川村カオリさんのブログだった。


幸いにして、今でもそのブログが残っている。


ブログのコメントの一つに、
悲しいこと、辛いこと、理不尽なことはこの世からつきる日はない。
だったらせめて、それに押し潰されない心がほしい。
今苦しんでいる人、皆さんにこの詩を伝えたい。



こんな詩が綴られていました。
ご紹介します。


※※※※※


危険から守り給えと祈るのではなく、
危険と勇敢に立ち向かえますように。


痛みが鎮まることを乞うのではなく、
痛みに打ち克つ心を乞えますように。


人生という戦場で味方をさがすのではなく、
自分自身の力を見いだせますように。


不安と怖れの下で救済を切望するのではなく、
自由を勝ち取るために耐える心を願えますように。


成功のなかにのみあなたの恵みを感じるような
卑怯者ではなく、失意のときにこそ、
あなたの御手に握られていることに気づけますように。


ラビンドラナート・タゴール『果物採集』より 石川拓治訳


                            なゆた



川村カオリ - バタフライ ~あの晴れた空の向こうへ~


「バタフライ ~あの晴れた空の向こうへ~」


全てはいつか壊れていく
誰も 望まなくても


この世界は
そんなに強く出来てはいないよ


君の手のひらの蝶の羽が
消えて 無くなるように


僕たちの夢は 弱くて
もろく儚いけれど...


泣かないで 泣かないで
空を 見上げてごらんよ
ずっと続いてる
信じてるよ いつか
あの晴れた空の向こうへ



奇麗な色で流れていく
街も 人も僕さえも


この世界の悲しみは
そんな風に消えてくんだよ


君の胸や腕の痛みも
いつかは 癒えてく様に


僕たちの心は強くて
今を 越えてくだから


泣かないで 泣かないで
空に その手を伸ばして
きっと大丈夫 信じてるよ いつか
あの晴れた空の向こうへ


♪~♪~♪~


見えない 明日にどうか脅えないように
遠くまで 遠くまで
flying, butterfly ah ah~


泣かないで 泣かないで 
空を 見上げてごらんよ
ずっと続いてる 信じてるよ いつか
あの晴れた空の向こうへ ...


※この歌詞は、川村カオリさんが書き下ろした作品で癌の転移告知され抗がん剤による治療をされていた時のものです。背景をおもんばかると残したお子さんに向けて書かれた詩のように思えてなりません。 辛いです