日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『独り言ちる』

『独り言ちる』


宵の月は 
淡く輝き


情熱は
穏やかに


さざ波となり
寄せては返す



ベートーベン「月光」 ピアノ・ソナタ第14番「月光」 – 第1楽章 演奏時間は、5分45秒


ささくれた心に
一滴の恩寵


とりとめのない約束を
いつまでも
待ち続けて


夏の夜の夢は
またはじまる



流れる呪文は
叶わぬ約束


                       なゆた


※※※


「月光」はベートーヴェンが31歳の時に作曲され、14歳年下の恋人だった伯爵令嬢ジュリエッタ・グイチャルディに捧げられました。
またベートーヴェンはジュリエッタにピアノも教えており、師弟関係でもありました。
ジュリエッタは身分が高く、ベートーヴェンは身分の壁に苦悩したと言われています。


ルードヴィヒ・レルシュタープという詩人が、1楽章を聞いたときに、「ルツェルンの湖の月光が揺れる湖面にうかぶ小舟のようだ」とコメントしたところから、「月光ソナタ」と呼ばれることになった、というのが真相のようです。



こんな逸話も:
月夜の街を散歩していると、ある家の中からピアノを弾く音が聞こえた。
良く見てみるとそれは盲目の少女であった。感動したベートーヴェンはその家を訪れ、溢れる感情を元に即興演奏を行った。自分の家に帰ったベートーヴェンはその演奏を思い出しながら曲を書き上げたとのこと。これが「月光の曲」