日々のつれづれ

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エンディングノートを書く前に(宣言書)

『エンディングノートを書く前に』(宣言書)


唐突にこんなブログを公表して良いのか悪いのか考えていました。
ただ、確実に伝えておかなければならない事のようにも思えます。
実は、実父と義母を癌で亡くした経験からです。
その当時は、告知するかしないかは医師の判断ではなく家族の同意を得て初めて本人に
告知すると言った手続きだったように思います。


知って居ながら、もう少ししたら退院出来るとか、元気そうで安心したとか、心にも
無いことを本人の前では言っていた覚えがあります。
家族は、皆、後ろめたさを感じながらも、それが最善だと言い聞かせながら。。。


現在では、多くの場合、癌の告知について「本人に伝える」ことが原則であると思います。
ただし、例外ケースも有るのが現実です。
特に、ご家族が本人に癌の告知を望まない場合がまだまだあるとの事。
患者本人が告知に耐えられない、可哀そうで言うに忍びないと思うケースが多々ある。
それも、現実なのでしょう。


ただし、ご家族の心労や結果的に「嘘」をつく事になるご家族の罪悪感のようなものは
後々まで残るものです。


私自身、これからの事を考えた場合
告知を知らせない家族の方が良いと思う「子」の立場に少しの助言が出来ればと思う次第です。家族に精神的な負担を最小限にする知恵が「親」としての責任であるとも思うのです。


ムラゴンブログにも、そうした家族の葛藤を書かれる方が増えてきています。
私に出来る事を少しづつ文章で残して置くことは、とても大切なことのように思えます。


そこで、難病や癌による告知や病状から再起が困難な場合の自身の思いを言葉にして
エンディングノートのはしりとにしておこうと思います。


とても個人的なことなので、公表する必要が無いのかも知れません。
ただ、こうした思いは皆さんがお持ちの事かも知れないと公表するに至りました。


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がんの告知 宣言書 (こんな文章がいいかな)


老人であるという事だけを理由に告知しないという考えには看過出来ない。
齢をとっていればこその個々の哲学もある、やり残したことや、感謝の気持ちを残したい。
そんな思いを無にしないでいただきたい。


告知した後には、
治療法に関しては最低限いくつかの選択枝を示し選ばせて欲しい。


1、治療しない。もしくは対症療法のみ。
2、通常の治療。
3、強力な治療。あるいは実験的レベルの治療。                            


それぞれについての、治癒率、寛解率、副作用、問題点を説明した上で選択させて欲しい。



難病や末期がんの場合 宣言書 (こんな文章がいいかな)


病気が不治であり、且つ死が迫っている場合に備えて、私の家族、ならびに私の医療に
携わっている方々に次の要望を宣言します。
なおこの文は、私の精神が健全な状態にある時に書いたものであります。
従って私の精神が健全な状態にある時に私自身が破棄するか、又は撤回する旨の文書を
作成しない限り有効であります。


1、私の病気が、現在の医学では不治の状態であり、既に死期が迫っていると診断された
   場合には、必ず本人にもその旨を伝えてもらいたい。
      いたずらに死期を引き延ばすためだけの延命措置は一切お断りします。


2、但し、苦痛を和らげる処置は最大限に実施してください。そのため、たとえば、麻薬
      などを用いる緩和ケアの副作用で死期が早まったとしても甘受する覚悟です。


3、私が数ヵ月以上に渉って、いわゆる植物状態に陥った時は、一切の生命維持措置を
   とりやめて下さい。


以上、私の宣言による要望を忠実に果たして下さった方々に深く感謝申し上げるとともに、その方々が私の要望に従って下さった行為一切の責任は私自身にあることを附記いたします。


                             なゆた



樋口了一/手紙~親愛なる子供たちへ~


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ここに書いた文章は、一般的なエンディングノートの要約です。
参考になればと思います。


Ⅰ.エンディングノートを書くメリット


  1.自分の思いを託す、最後のメッセージ
    ・自分史を書くことで、家族も知らなかったことや思い出を共有することができ、遺さ
        れた家族への愛情を示すこともできる。
     家族や友人それぞれへのメッセージや自分の思いを伝えられる。


   2.家族の負担を減らせる
     ・介護の希望や延命措置のこと、葬儀や費用の捻出方法などが明記されていれば、
     本人の判断力が衰えたり意思表示ができなくなったりした時も、家族が迷うことなく
     様々な選択が可能。


  3.自分の経済状況がわかる
   ・自分の資産を正確に記入することはエンディングノートの大切な作業です。
    エンディングノートに記すことで、現在の経済状況を把握できるので、人生の終末期を
    どのように過ごすのかを考え、準備するのに便利。



  4.今後の人生と向き合える
    ・遺された家族のためだけでなく終活をする上でも役に立つ。
        残りの人生を充実したものにするために、人生を見つめ直し考えるきっかけとする。


Ⅱ.エンディングノートに書く内容
 ①自分の基本情報について
  生年月日、本籍地、血液型、家族、家系、学歴、職歴、資格、マイナンバー
  運転免許証番号、健康保険証番号、性格、信念、人脈、仲間、趣味・特技 など
 ②財産・資産について
  自分自身の備忘録としても活用できるのがエンディングノートです。
  銀行口座や保険、パソコンの暗証番号などの項目があるものが便利です。
 ③身の回りのこと


 ④家族・親族について


 ⑤親しい友人・知人について


 ⑥医療・介護について
  末期の状態になった時、家族は延命措置などの決断を迫られます。
  精神的負担を減らすためにも自己判断ができなくなった時の対応方法を決めておくこと
  は大切。
  また認知症などで意思疎通ができなくなった場合も考えて、介護のことや費用捻出
  方法、アレルギーや持病、常備薬についても記入しておく。
 ⑦葬儀・お墓について
  密葬や家族葬など葬儀の形態が変化しています。
  家族と死について話しづらいなら、自分がどのような葬儀をしたいかやお墓のこと、
  宗教についてもしたためておきましょう。
 ⑧相続・遺言書について


 ⑨連絡先
  自分の親族や親しい友人の連絡先を記入しておく。
  亡くなったことを連絡してほしい人がいる場合には、その旨記載しておくことを
  オススメ。
 ⑩自分からのメッセージ
  自分史