日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『裸の心』

大都会に憧れて生活したいと願うのは、若者には極々自然な事なのでしょう。
しかし、生活してみると何故か言いしれない孤独のようなものを感じたり、閉塞感を味わったりもするものです。
考えてみると、大都市の歯車のひとつになってしまった「籠の鳥」状態なのでしょう。
人間の作ったメガロポリスの一欠片は、今や不毛な砂漠なのかも知れません。


そんな都会から帰ってくる子供達をどのように労うのか?
やっぱり。癒しの空間作りが重要かも。
何も考えず、昔の親と子の裸の心で振舞うことにしよう。



『裸の心』


山家生まれの頬白(ほおじろ)
街が見たいと鳴きまする


見たこともない街並みを
飛んでみたいと鳴きまする


父さん母さん相談し
一度だけはと許します



夜に帰ると約束し
うれし楽しと鳴きまする



自由気ままが楽しいと
さえずりながら飛びまする


いつのまにやらお眠むして
いつのまにやら夜になる


目覚めて驚く頬白
どこにも行けぬと鳴きまする


籠に飼われた頬白
困る事など何もない



街で飼われた頬白
森に帰ると鳴きまする


母が恋しと鳴きまする
日毎夜毎に鳴きまする


                          なゆた



あいみょん - 裸の心【OFFICIAL MUSIC VIDEO】