麦踏み
自然は
沢山のことを
教えてくれる
1月になると
霜が降り
植物には試練の時が来る
霜柱で持ち上がった根は
地に根が張れず瀕死の状態
秋まきの麦は
この時期
麦の芽を足で踏む
麦踏みのせいで
茎が折れ曲がりが
苗に傷がつき
水分を吸い上げる力が弱くなる
悪い事ばかりの
劣悪な環境の中で
生きることを余儀なくされる麦たち
人間ならば
心が折れて
寒さで飢えて
天に向かって呪いを叫ぶのだろう
そんな麦たちは
生き残りをかけて
智慧を使いはじめる
水分や養分を吸い上げる力が
弱いことを長所に変えて
体液の濃度を高め凍らない苗になる
霜柱に持ち上がった根は
傷んでしまって麦踏みすることで
土と密着し新しい根を張らせる
しっかりと土に根を下ろし
以前より丈夫な根を
まっすぐに伸ばしていく
健気でしたたかな植物に
何を学べば良いのか
幸不幸のはざまで
揺れ動く人間のなんとひ弱なことか
「自然に学べ」と誰かが言った
弱点を長所に変え、
欠点を強さのよりどころにする
自然の仕組みの中に
万物に共通の答えが有る気がする
なゆた
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