『幸せの種たち』

天から舞い降りて
手を握りしめ
生まれくるものよ

産声は
これからの困難を
勝ち抜く力を試すため

握りしめた手には
幸せの種を
携えくる

何の変哲もない
種には
印が刻まれ

自我こそは
この種の
成長の原動力

時を経て
その印が芽を出し
成長をはじめ

ことばという
双葉の希望を育てる

よちよち歩きのことばは
最初に「まんま」と
ことばを覚えていく

ことばには力が有り
ことばには愛が有る

ことばには憎しみが有り
ことばには妬みが有る

そんなことばで幸せを紡ぐことを
続けたい

そんなことばには
希望と愛に満ち溢れた
幸せの種がある

　　　　　　　　　　　　　　　　　　なゆた