日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『手毬唄』

手毬遊びをしていた娘たちも、もう子供たちを育てる歳となった。
久しぶりに手毬を見て、子育てしていた頃を懐かしく思い出しました。
そんな手毬の独り言を詩にしてみました。


それにしても、コロナのせいで今年の正月は帰省して来れなさそう。。。


・・・なぜか、置いて行かれた手毬に自分を感情移入してしまいます(笑)



『手毬唄』


てんてん手毬の
いふことにゃ


欲しい欲しいとねだられて
最初は大事に守られて
おうちに連れて帰えられて


可愛い手毬が恋しいと
一緒におねんねしたのにね


よちよち歩きが楽しくて
あんよで最初は優しくて
一緒に遊んだ楽しい日



大きくなって
それからは
押入れの奥入れられて


たまには
遊んでくれるけど
おつむをポンポンたたかれて
痛い痛いと跳ねまする
痛い痛いと逃げまする


時には
足で蹴飛ばされ
痛い辛いと泣きまする



あれから
何年経ったやら
あれから
どれほど経ったやら


今では部屋の隅っこで
帰らぬご主人待ちまする
そっと帰りを待ちまする


たまには
お内に帰られて


一緒に遊んで欲しいから
一緒に遊んで欲しいのに
                  なゆた