日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『走れメロス』

ブログを書きはじめて、
魂の巡礼者のように過去を旅している


良かった事、
後悔した事、
忘れられない事
そんなことを臆面もなく書き込んでいる




記憶の断片に
心の中に
ひっそりと
隠していたもの


呪文で封印し
無かったことにしていたもの


言い訳はいくらも有る
そういって真実に目を背けてきた


人を傷つけることに
慣れっこの自分が
捨てられる事に耐えられない


捨てられない物を大切にかかえ込んでいる


正当化する言葉ならいくらもある



だけど、、、この頃、心が痛むんだ


メロスと
セリヌンティウスの
約束のように


兄弟よりも結び合った友を自分の保身のため背いたこと


互いに頬を殴りあって
赦し合える
そんな場面が欲しかった


今は遠い蹉跌


                 なゆた


『虚虚実実』

『孫子の兵法』は最古にして最強の兵法書。
今から2500年ほど前に書かれた古典の十三篇中の「虚実篇」の一文に
「兵の形は実を避けて虚を撃つ」とあり、この一文が「虚虚実実」の言葉の由来となる。


「実」は中身が満ちているということから守りが堅いこと、
「虚」は中身がないことから備えに隙があることを表し、
備えが薄いところを狙って攻撃するという意味になります。


戦いにおいては、相手の強みや弱みを徹底的に研究し、
弱みに戦力を集中して突き崩すことが必要ですが、当然ながら敵もこちらのことを研究しています。
策略や謀略の限りを尽くして敵の裏の裏をかき、相手をうまく出し抜かなければ、自分が先にやられてしまうかもしれません。
そのような背景から「虚虚実実」という言葉は誕生したと言われています。


FAKEかFACTか?



~~~~~


『虚虚実実は蜜の味』


瞳を閉じると
見えないものが
霞んだ世界が
つまびらかに見えてくる


網膜に映る虚像を
真実といい
心に映し出された実像を
虚構と呼んだりする


虚構とは
人が創り出した
もっとも優れた創作
心に活路を開く言葉


現実なんて
すべてを放棄した者の口実
真実なんて
ちっぽけな物差しでしか
測ることの出来ない心の距離


愛とは
偽りを身に纏い
饒舌を演技する男優の
最上級の夢


虚々実々
どこに誠実が有り
どこに背信が有るとも
心のうちに造られた偶像のなせる業


求め合う者には
真実も虚像も
実像も虚構も
愛でるための前戯であり
濃厚な蜜の味がするものである


                                                                  なゆた

『The Rose Tattoo』

『バラの刺青』


忙殺される毎日
省みることのなかった現実
単調な振り子時計の生活
やさしい言葉さえ忘れていた


生きる統べは、


「狡猾」
「刹那」
「欺瞞」


すべてを胸に刻みつけてきた


偽る事に躊躇することなく
正当化するため
深紅の薔薇を胸に刻んだ


大切なものを置き去りにして・・・。



この虚しさはなんだろう
黄昏せまり
太陽がその役割を終える頃
自問自答する


これが生きるということか


遠くで誰かの声がする


「人生捨てたもんじゃないよ」
「皆、同じように歩いてきた」
「疑問を持たず漫然と生きた訳じゃない」
「悲しい事は数え切れない」
「幸せな事は数えるほどしかなかった」
「それでも生きてこれた」
「それで良かったんじゃないか」


命を焦がすように生きてみたい
情熱は情熱のまま


生きた証をこの場に刻むように




※なゆた超訳※


 「The Rose Tattoo」


 胸に薔薇を刻むヒト
 確かにあなたの愛を試した
 愛する人をあざむいたのに
 どうして「嘘だ」と言ってくれなかったの


 薔薇が色褪せるように
 恋もいつか終わるのでしょう
 女は一生待ち続けるもの


 愚かかも知れないけれど
 夢追い人のように待つわ
 女は薔薇を胸に刻むヒトを
 忘れられない


 女は一生待ち続けるもの
 愚かかも知れないけれど
 夢追い人のように待つの
 女は薔薇を胸に刻むヒトを
 忘れられない


                  なゆた

『業深き者』

今日も好き嫌いを言いながら
米と少しの豆と
干し魚と新鮮な野菜を食べている


米は食われるために
稲穂を垂らしたわけではない
次代に命を繋ぐため
実を結んだ


魚は悠々と海を泳ぎながら
行く末を知っていたのだろうか
漁師は大漁旗をあげ
海の底では弔いの旗をあげる


みんな大切な命


そんな命を亡きものにし
喰らいながら
不平不満を牛のよだれのように
垂らして生きている


命を喰ろうてしか
生きられない
食物連鎖の頂点にいる我ら


命を摘み取るしか
生きられない命
はたして対価にふさわしい
生き方をしているだろうか


業は海よりも深く
怒りは山をも突き抜ける


命にふさわしい生き方とは・・・


そんなことを頭に浮かべながら


今日も
命を喰らいながら
平然と生き


「生きる意味」、なんて事を考えたりしている。


                     なゆた

『美しく散りゆくもの』※La vie en rose だまし絵w

ビロードの肌
気品に満ちた振舞い
人を魅了して止まぬ
その情熱、芳醇な香り


溜息が洩れる瞬間


身支度を調(ととの)え
春の終わりに
かくも麗しく咲く花


事もなげに
手を差し伸べれば
指先に走る痛み


棘ある仕打ちは
過去の怨嗟の仕業か
木霊に似た空虚な拒絶か


人を寄せ付けぬ孤独に
どんな真実があるのか
命を削り実を結ぶことなく
あでやかに咲く


そんな気丈さが痛々しくもある


百花繚乱し
ひと目を楽しませることを
なりわいとする


そんな生き方もある


そして
巷に夕暮れをもたらす頃
君の身の上話でも聞かせて欲しい


誇り高く
おんなのプライドが
乗り移った君に


                                                  なゆた


La vie en rose※


    La vie en roseの画像を見て、不自然なことに気づいた方いますか?
 これは、だまし絵になっていてバラの花弁が・・・。
 もうわかりましたよね。
 虚々実々は密の味ww