『寄り添う光と影』
日本人の美意識
同じ白い紙、西洋の紙は光線を冷たく跳ね返し曲げると音を立てる。反対に和紙や唐紙はふんわりした雪のように光線や音を吸収し、心落ち着ける白さと肌触り、曲げても音を立てない柔らかさが特徴。
西洋の食器はピカピカ光るよう磨き上げられるが、日本人はむしろ鋭利な輝きを嫌い、時代が経過し、さびが乗るのを好むと言われている。
軽薄な輝きの銀色より、深みある沈んだいぶし銀に雅味を感じるのです。
東洋でも早くからガラス製造技術は発達したが、西洋ほどに発達しなかったのは、日本人が浅い光よりも沈んだ陰りを好んだことが一因として考えられている。西洋人は手垢や汚れを根こそぎにしようとしますが、日本人は手垢や汚れをそのままにし、それを愛し、美化するのです。
谷崎潤一郎の美学
『寄り添う光と影』
明る過ぎると
映し出すものの
すべてが平面に見える
暗すぎると
その実体を
包み隠してしまう
光と影は
悲喜こもごもの
人生のよう
互いに
寄り添い
高め合うもの
愛と憎しみが
交差する時ほど
生きる実感を感じるもの
光だけの人生はつまらない
影だけの人生に救いはない
光と影のコントラストが
人生の未知数を予言する
ほのかな明かりに
照らされた希望
それこそが望むべき未来
嘆くまい
暁の彼方には
明るい未来がくる事を願って
なゆた

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