日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『寒い朝に』

『寒い朝に』


凍てつく花壇で
花に話しかけてみる。


寒冷紗で覆われたラナンキュラス(1月7日)


遠い異国から
運ばれた花
その名は、”ラナンキュラス”


遠い遠い昔の哀しい物語を語りはじめます。


ある時、青年ラナンキュラスと友人のピグマリオンは、エトナ山で道に迷ってしまう。
 夜も更けかけた頃、運よく山で暮らす少女コリンヌに出会い命拾いをします。
 そして、青年たちはコリンヌの家に一晩泊めてもらうことになりました。
 それがなれそめで、美しい娘だったコリンヌに青年たちは、いつしか恋をしてしまい

 ます。
 ラナンキュラスの思いに気付かない友人ピグマリオンとコリンヌはそんな縁でやがて

 結婚してしまう。
 コリンヌの心を知ったラナンキュラスは、2人の結婚をまじかで見守ります。
 自分の思いをふたりに見せないまま、ラナンキュラスは姿を消しシシリアの片田舎で

 ひっそりと身をひそめます。
 ラナンキュラスの身を案じたピグマリオンは人づてにシシリアの片田舎に暮らすことを

 突き止めるのですが・・・。
 それはなんと、変わり果てたラナンキュラスの墓標でした。
 そして、そのお墓のそばにはオレンジ色の花が咲いていたと言われています。


少し脚色していますがこんな筋書きです。


失恋の哀しみから生まれた花、ラナンキュラス。
失恋の悲しさから、青年ラナンキュラスは一輪の花となって消えてしまったのです。
そして、その花はいつしかラナンキュラスと名づけられたと言う。


世界には、沢山の花にまつわる寓話が存在します。それも多くは悲恋が多いとか・・・。


『ラナンキュラスの花言葉』
オレンジのラナンキュラスは幾重にも重なった花びらを持っています。
花びらが雄しべを隠してしまいます。
そんな見た目からでしょうか、秘密を隠し口止めしているように見える様から、華やかな
見た目とは裏腹に「大切な秘密を隠している」という花言葉になったと言われています。


寓話を知ると、また違った花の楽しみ方?が出来る気がします。


そうだ、アネモネの花も咲きはじめました。
今度、花壇にある花たちの生育日記や寓話でも書いてみようかな!と思います。


                               なゆた