日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『妄想本能』

『妄想本能』


砂時計に埋もれ


我が身を震わせ


甘美の予兆に


この胸を焦がす



絶え間ない


情念の渇きは


心に絡みし理性の鎖を


情熱により熔かし



かぐわしきものに


翻弄され


たちまちに


焼き尽くす肢体



抱擁する


淡き煌きが


胸元の素肌を伝い


命と刹那の終焉を宴ず



宵待ちの月夜に


装いを高め


妄想が造り出す


ささやかな心模様よ


                  なゆた