『パンジー』夢アルバム55
『パンジー』
冬至の前の小春日に
寂しい庭に花を植えました
確か花言葉は
「思慮深い」「心の平和」
だったとおもう
花色は黄、白、紫
花屋の庭先に咲く花を
矢も楯もたまらず
買ってしまった
それは
まるで青春時代の苦い思い出に似ている
哀しいほど
思いを募らせた人
そうして
冬枯れの殺風景なぼくのところに
空回りして
育て方も知らない恋
大切に育てたいと
寒い日に水を与え
それでいてしっかりと
愛を注いでいると思っていた
独り善がりの恋
青春はこわれもの
愛しても傷つき
青春は忘れもの
過ぎてから気が付く
今なら
もう少し上手に育てられる気がする
そう
そっと寄り添い
そっと聞いてみる
なゆた
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