日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『パンジー』夢アルバム55

『パンジー』


冬至の前の小春日に
寂しい庭に花を植えました


確か花言葉は
「思慮深い」「心の平和」
だったとおもう


花色は黄、白、紫


花屋の庭先に咲く花を
矢も楯もたまらず
買ってしまった



岩崎宏美 思秋期 1991


それは
まるで青春時代の苦い思い出に似ている


哀しいほど
思いを募らせた人


そうして
冬枯れの殺風景なぼくのところに



空回りして
育て方も知らない恋


大切に育てたいと
寒い日に水を与え


それでいてしっかりと
愛を注いでいると思っていた


独り善がりの恋



青春はこわれもの
愛しても傷つき


青春は忘れもの
過ぎてから気が付く



今なら
もう少し上手に育てられる気がする


そう
そっと寄り添い
そっと聞いてみる


                     なゆた