日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『不思議な夢を見た』

『不思議な夢を見た』


朦朧とした夢とも幻ともつかぬ狭間で不思議な経験をした。
登場人物は、たぶん2人、そして3人?



老人は、
疲れ果て生きる力がないと嘆く


若者は、
夢が無いと嘆く
明日をも知れない恐怖が自分を壊してしまうと言う


老人は呟く
夢なんて妄想
有りもしない事を求める事自体虚しい事だ


若者は言う
この世に生を受けて自らのなすべき事が判らない
自由に生きたい
自分の生きる目的を知りたい


お互いの言い分が尽きないまま会話が途絶える


老人は、
何の為に生きるのか、何十年も考えて来た
しかし、全て徒労に終わってしまった
本来、人の生きる目的なんて存在したのだろうかと思う


若者は呟く、
生まれて来た意味すら知らされない私は
何かの罰を受けたのでしょうか



老人と若者は声を揃えて
昔、デカルトも、ニーチェも、ヘーゲルもその答えを持たぬまま
この世を去った


暗闇の中を彷徨いながら、光を求めて止まない
そんな我らに
光を賜るように・・・と



・・・「神のようなものが言葉を発する」


考えて見てごらん
人が生まれ、そして死んでいく事に何の意味が有るというのか
そのような思いを人に与えた積もりはない
あなた方が自ら狭い道を進み、自ら困難を選んだ


あなた達にはまだ理解出来ていないのか
人はこの世界で学んだ事で、来るべき世界の想像者となる事を


何も知らないまま、闇をさ迷い自らを傷つける
それも巧妙に計画された事


命とは、予定された計画に抗う息吹きで有ることと知るがいい


わたしがそうであったように
悩み苦しみ、善悪の彼岸に新たな使命を宿すまでは
この退屈な時が永遠に続くのだ・・・と。。。


                       なゆた