日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『幸福』

『幸福』


幸福って
なかなか見つからないもの


「からっと晴れた空」
あぁ・・暑くなりそうだと呟き


「うっとうしい雨」
洗濯物が乾かないじゃないと嘆く


「隣のご主人、昇格したみたい」
うちのダメおやじ・・・


「隣の息子さん、○○大学に入ったんだって」
うちの子は勉強せんから・・・


そうだよね
他人が皆幸せに見えたりする
なんの悩みもなく人生を謳歌しているようで
自分ひとり取り残されたような錯覚


昔、こんな話を聞いた


敬虔なクリスチャンが
「神の恩寵に、人生の意味と幸福を感じる この世界は素晴らしい」
とみんなに話す
・・・・だけど、この満たされない心のわだかまりは何なんだろう


人間なんて、こんなものなんだよね
いつだって
幸せと不幸を天秤にかけ
誰かと較べながら生きている


幸せなことを聞くと
自分の不幸せが際立って見える


こんな生き方をそろそろ卒業しよう


ハードルをもう少し下げて
見えないものが見えてくるかも知れない


野に咲く花を見て
誰にもかえりみられなくても実をつけ
次の世代に命をつなぐことを喜ぼう


うっとうしい雨も
地にある生きとし生ける物に
命の恵と明日への希望を与えることを喜ぼう


涙して人生を嘆く前に
足元の小さな幸せに気づけるようにしよう


そして自分を信じよう


大丈夫 全部 大丈夫
この世界には
無駄な物なんて何も無い


私が私であること 
あなたがあなたであること


みんな必要なもの
そして 
広い世界であなたに出会えたことを喜こびたい 


                     なゆた



※※※
昨日、悲しい訃報を聞きました。
のうのうと生きる自分のことを考えていました。
若者が自死する世界に希望などない
残念でならない
競争原理が世界を覆い 
希望が虚無につつまれる世界は
きっと私たちが作り上げたもの。


何が出来るか・・・。 
飽食の時代、物質文明から、2000年前の精神の時代へ
シフトするなんて最早出来ないだろう。
衣食足りて礼節を知るとは言うが、
今の世界に足りないものはなんなんだろうか。
少なくとも、日本には飢餓に苦しむ人は少ないと思う。
しかし、こころの飢餓が進行しているのではないか。


そんなことを考えて。
今はただ考えていました。


テレビでこれから色んな事が話されるでしょう。
ただ、亡くなられた・・・だけで終わりにしてあげて欲しい気がします。
根ほり葉ほりほじくりだして何がしたいんでしょう。
そっとしてあげてください。