日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『千年廻廊』再稿


『千年廻廊』


深い瞑想の後
宇宙と同化した魂は地を覆い
みなぎる躍動は低きを求め集まり
煌めく時空に向け拡がっていく


魂に鼓動はなく
肉体の束縛を離れ
すさまじい速度で
星を越え銀河を凌駕していく


ここは遥か彼方
生命の宿りしところ
増えることも減ることもない領域
暗黒と光との区別すらなく
エレメントは形をなさないカオスの領域


混沌と秩序の坩堝の中で
共鳴しスロープを描き
解き放たれたエネルギーは
言葉にならないモノの律動を始める


時という概念すら
ここでは曖昧で意味を成さない


宇宙のはじめから繰り返される創生
その謎は枷を外された魂にのみ解読できる暗号
ただそこには、天壌無窮の空間が横たわるだけ


魂は生きとし生けるもの
無機のモノにまで及び
石の魂
水の魂
風の息吹すらも渦をなし
宇宙はすべてのモノに命を与える


宇宙が教える魂とは
循環し絶え間なく変化するもの


すべてのモノは内に宇宙を抱き
全て同一の法則で繋がっている


人も
土に帰し 
岩となり 
風となり
雷(いかずち)と化す


再び生まれくる時
我らは
降り注ぐ光や
雨の一滴に等しいのかもしれない


                        なゆた



※※※


このブログサイトに入った頃、投稿した詩を再度投稿させてください。
個人的には、好きな詩なのですが初期の頃でしたので皆様に読んで頂けなかったものです。お読みになった方には申し訳ありません。お許しを・・・。