日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『秋麗』

『秋麗』


目を閉じて、こころを澄ましている
あの情熱的な夏が過ぎて
物思いの耽る季節がやってきた


  風にそよぐ 
  木々の語らい


  舞い散る落ち葉
  頭を垂れた稲穂


  人影のない静けさ
  野山の色づく風景
  
枯れることを
哀しいと思ったのは
いつかの幻想


今は穏やかに
こころの隙間を埋める
人肌の恋しい季節がいい


思い出がよみがえり
胸を締め付けて
言の葉に埋もれる季節がいい


うららかに晴れた日
郷愁を誘う秋
そんな言葉がぴったりの朝です。
                     なゆた



哀愁のカサブランカ/郷ひろみ