日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『猛暑の断片』真夏の残照

『猛暑の断片』


ギラつく太陽に
すべてが死んだ者の顔になる


アスファルトを捻じ曲げ
メラメラと牙を研ぐ狂気さえも
スナークの餌食


なにもかも陽炎と熱に還元され
過去や未来をも封じ込める


逃れられぬ罠に
噴出す汗だけがしばしの恩寵


今は身をかがめ
奴らの欲望のままに振る舞わせよう


獣が過ぎ越す頃を待つように
ひっそりと灼熱の支配から逃れ
乾いた心を潤す混沌の杯に身を委ねる


幻覚が時空をねじ曲げ
静かに巧妙に過ぎていく時まで


ざわめきが戻るまで
しばしの間、手をこまねいて
妄想の詩で喉を潤そう


やさしい夕暮れが迫り
また当たり前の時に戻る頃まで


                      なゆた

真夏の残照
体感で秋を感じる季節になりました。
暑かった今年の夏を思い出しながら、振り返るように夏を惜しんでいる。


「真夏の日の出来事」
庭の手入れをしながら
草いきれの中、意識が朦朧となっていく。
汗が体から抜けて幻覚を見るように言葉が浮かんでくる。
こんな時には、冷たいビールでも飲んで
しばしのくつろぎを過ごそう。
ざわめく時間が戻るまで、うたた寝でもするとしよう。


こんな感じの詩ですw