日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『空虚な灯り』

『空虚な灯り』


憂鬱な
モノクロームに
焼き尽くす情念


退屈な世界に
別れを告げてみたけれど
孤独だけがリアル


混ざり合い
流れ出す刹那に
網膜を焦がす


愛欲の唄
静寂の月
深紅に染まるセレナーデ


それこそが現実


震える心が
季節を巡り
空虚を灯すころ


優しく
吐息が眠りにつくまで
余韻に甘えさせてほしい


                  なゆた