日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『都会に憧れて』もう遠い思い出

「手毬唄」を書きながら、6月にアップした「都会に憧れて」と言う題名の詩をブログに載せました。思い入れのある詩なので手毬唄の続きだと思って読んで頂けると嬉しいです。


都会に憧れて家を出た子供達がどんな風に過ごしているのか、気になりながら書いた
詩です。
本当ならば、セットで読んで頂けたら良かったと思いながら少し遅れてブログします。
なんか、いつまでも子離れ出来ないおやじです。・・・笑ってやってください。


※※※


『都会に憧れて』


田舎育ちのウグイスは
街が見たいと鳴きまする


赤いベベ着てお洒落して
見たこともない街並みを
飛んでみたいと鳴きまする


あまりにせがむウグイスに
父さん母さん相談し
一度だけはと許します


夜に帰ると約束し
うれし楽しと鳴きまする


思いの叶ったウグイスは
自由気ままがうれしいと
さえずりながら飛びまする


遊び疲れてウグイスは
いつのまにやらお眠むして
いつのまにやら夜になる



目覚めて驚くウグイスは
小さな籠に捕らえられ
どこにも行けぬと鳴きまする


籠はきれいで餌もある
困る事など何もない


街で飼われたウグイスは


母が恋しと鳴きまする
山に帰ると鳴きまする


日毎夜毎に啼きまする


                  なゆた