日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『心象風景』2021

この季節、湖畔を散策すると遠い昔の思い出が蘇る。
新緑そして鳥のさえずり、それらが遠い過去を呼び起こしてくれる・・・。


『心象風景』


ほとりに佇めば
さざ波おされ笹舟ひとつ
行方を告げるすべもないまま


眼前を望めば泡沫に青葉茂り
湖畔の緑風
凛としてしかも涼し


鳥のさえずり
恋歌を詠うは紅のくちばし
琥珀の瞳


切っ先より朱の糸
行き着く先は
物言わぬ森の神


結びし糸
しとどにもつれもつれ
複雑に絡まる


今や忘却に
色褪せし想い出は
遠くさまよう木霊のみぞ知る


                          なゆた




VOICE  STAY~あなたの聲が聞きたい


 「STAY~あなたの聲が聞きたい」


紅茶色の街に 溢れてる
冬の気配さえ あなたの顔になる
あの夜のささやきと
触れ合った手のぬくもり
それだけで 待っている
Oh あの人から奪う日を…


STAY くもりガラスの向こうに
STAY 確かな嘘 見つけても
STAY 受話器のベルも待てない
STAY あなたの声が聞きたい


怯えにも似てるときめきに
鏡の前では涙がこぼれるの
わがままな 女だと
この髪を すいて欲しい
逢う度に やさしくて
Oh 知る度に冷たいのに…


STAY 二人だけの思い出を
STAY たやすく眠らせないで
STAY 夢の中でも会えない
STAY 愛されすぎるぬくもり


STAY くもりガラスの向こうに
STAY 確かな嘘 見つけても
STAY 受話器のベルも待てない
STAY あなたの声が聞きたい