日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『ラ・マンチャのように』

ドン・キホーテは、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説。 
騎士道物語の読み過ぎで現実と物語の区別がつかなくなった下級貴族が、自らを遍歴の騎士と任じ、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗って冒険の旅に出かける物語。



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若い頃
なぜか険しい道ばかり選んでいた
振り子時計のような
単調で退屈な日々を嫌って一人浮いていた
受け売りの言葉を
自分の言葉のように話し
何にも知らないのに
悟ったかのようにうなずいて


歳をとって
険しい道が平坦な道と変わらないことを知り
単調に時を刻む振り子時計が快く感じる
自分の言葉を
ありのまま話せる余裕もできた
少しは世の中のことが判るようになったと思う


ただ、燃えるような情熱で
この飼いならされた魂を開放する力が欲しい


今はただ、がむしゃらに恐れを知らず
無鉄砲で見果てぬ夢を追うドンキホーテのようにありたい


                     なゆた