日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『裸足のこころ』

『裸足のこころ』


裸足の心は
踏みつけたかけらに
今も怯えている


疼く傷口


萎えた気持ちを奮い立たせ
踏み出す勇気が欲しい


立ち止まったまま
そのかけらを大事に抱えている


あの痛みは
千切れ雲ほどの孤独


飲み干せぬほどに
深まる傷


今も途方に暮れる
わたしがいる



梅雨の雨が
心を溶かして
途絶えることのない痛みに
おさらばを告げる


まつわりつくような
溶かすような
真夏の日差しが
すべてをご破算にしてくれるまで


裸足の心は
また歩みはじめる


                    なゆた