日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『二十歳の頃』

私が二十歳の頃の日本の経済状況:
1965年(昭和40年)11月から1970年(昭和45年)7月までの57か月間続いた高度経済成長時代の好景気(いざなぎ景気)が、1970年3月の大阪万博が終わるとともに景気後退の色が明らかになっていく。公定歩合が三度引き下げられ、公共投資も行われたが景気は回復せず、民間設備投資・住宅投資共に落ち込みを見せる。
1971年にはニクソン・ショックによる円の切り上げは国際収支の過度な黒字を抑え貿易摩擦は一時的に収束するが、1973年に第4次中東戦争が勃発すると原油価格が高騰したことで、オイルショックが発生、日本は戦後初の実質マイナス成長を記録する。
これによって日本の高度経済成長は終焉、安定成長期(1973~1991)へと移行する事となる。オイルショック後の1974年度から1990年度の実質経済成長率は平均で4.2%であった。
現在の日本の2019年度経済成長率0.0%と比べるとまだまだ日本には成長する伸びしろがあったと言える時代である。


丁度、オイルショックの頃に私は二十歳を迎える。
その頃の私はいったい何を考え、何を夢見ていたのか?


結論:大したことを考えて居なかった。。。ようです。(笑)(-_-;)


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『二十歳の頃』


虚ろに霞(かすみ)がかった
記憶の翳(かげ)りにも
鮮明に残ることがある


あの頃


何かに突っかかり
無い物ねだりばかり


思い通りにいかない事を
誰かのせいにして


社会のひずみは
政治のせいだとうそぶいて


蒼い顔して
腹を空かせて
漠然とした不安に揺れていた


薄れ日の中の希望もあった


ハイネが好きと言った人
夢を抱いて佇んでいた人


詩集の意味も解せぬ無粋者
ただ、巻き毛の彼女に恋をした


甘い唇
苦い言葉
にわかに涙した日々


もう、あんなに一途には
人を愛せないのかもしれない。


             なゆた