日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

2020年10月のブログ記事

  • 『十六夜の月』

    『十六夜(いざよい)の月』 いざよいは ためらい月 少し遅れてあゆむ 君のよう 少しずつ翳りゆく 恋の切なさ 何気ない仕草にも 別れの予感 言葉よりも 確かなものが有るなら もう一度強く抱きしめて 疑うことを忘れたい 笑顔の蔭に隠した 別れの言葉 移り行く人の心を 留めることかなわず ただ おぼろ... 続きをみる

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  • 『静寂』

    『静寂』 夜の静寂に ひ弱な心が目を覚まします 日常の会話の 何気なくかけられた言葉を 反芻する時 気配りのない 思いやりのない言葉 それが心に波紋を広げていく 聞き返す事もしないで 過ごした時間がただ虚しい 考えれば考えるほど 深みにはまっていく心 物わかりよく自分を切り捨てて 笑顔で繕ってもわ... 続きをみる

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  • 『月への憧れ』

    『月への憧れ』 今宵  仲秋の月 蒼みに輝き 慕い焦がれしを悟る 月明かり 秋のさやけく 清く怪しく 天授におののく 心乱れ 一途に咲くは 天上の大の月 こぼれる光に永遠(とわ)をしたため                    なゆた

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  • 『ツァラトゥストラかく語りき』と言うけれど

    『ツァラトゥストラかく語りき』と言うけれど 修行を積んだ ツァラトゥストラが人々に叫ぶんだ  人生とは、  超人と末人の2端をもつ綱に等しい  その綱の上を  まるでかるわざ師のように歩く  前に進むも危うく  少しのためらいで奈落に落ちる  立ち竦むのは更に危うい  何もしないでいることはなお辛... 続きをみる

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